今年行きたい展覧会2020-関西を中心に-

タイトルの通り、今年行きたい展覧会を 関西を中心に調べて並べてみました。考えるだけでワクワクしてきます。下記のリストは自分用の備忘録のようなものです。よかったら参考にどうぞ。

※カラヴァッジョ展も対象ですが、見に行けたので除いています。

「行けるものなら行きたい!!」と東京などでの開催分も混ざってますが、99%行けないでしょう。さすがに今はまだ遠征は厳しいかと思います。

サイトやこの本も参考にして調べました。

展覧会リスト (会期の最終日の早い順)

佐川美術館 デザインあ展 12月14日~2月11日

大阪市立美術館 特集展示 生誕150年記年 船場の絵描き 庭山耕山-近大大阪の四条派- 12月18日~2月9日

神戸市立博物館 建築と社会の年代記-竹中工務店400年の歩み- 1月11日~3月1日

大阪高島屋7Fグランドホール 京都の若冲とゆかりの寺 2月21日~3月8日

アサヒビール大山崎山荘美術館 清宮質文-限りなく深い澄んだ空気- 12月14日~3月8日

メナード美術館(愛知県小牧市) 所蔵企画展 額縁のむこうの音楽-そこにはどんな音が聴こえるのか? 1月2日~3月8日 

マドカホール(岸和田市立文化会館) 塩田千春展 永遠の糸 2020年2月5日~3月15日

国立国際美術館 インポッシブル・アーキテクチャー-建築家たちの夢 1月7日~3月15日

中之島香雪美術館 上方界隈、絵師済々Ⅰ 12月17日~3月15日

奈良県立美術館 特別展 生誕90年 田中一光 未来を照らすデザイン 1月25日~3月15日

奈良国立博物館 特別展 毘沙門天-北方鎮護のカミ- 2月4日~3月22日

和泉市久保惣記念美術館 絢爛たる源氏絵-重要文化財 源氏物語手鑑- 1月19日~3月22日

大和文華館 特別企画展 水のめぐみ 大地のみのり-野菜、果物、魚介の美術- 2月21日~4月5日

大阪市立東洋陶磁美術館 特別展 竹工芸名品展:ニューヨークのアビーコレクション-メトロポリタン美術館所蔵 12月21日~4月12日

府中市美術館 ふつうの系譜 3月14日~5月10日

京都国立近代美術館 チェコ・デザイン 100年の旅 3月6日~5月10日 

京都国立博物館 特別展 聖地をたずねて-西国三十三所の信仰と至宝- 4月11日~5月31日

MIHO MUSEUM MIHO MUSEUMコレクションの形成-日本絵画を中心に- 3月14日~6月7日

大阪市立美術館 フランス絵画の精華  2020年4月11日~6月14日

京都市京セラ美術館 杉本博司 瑠璃の浄土 3月21日~6月14日(新館)京都の美術 250年の夢 第1部江戸から明治へ:近代への飛躍 4月18日 ~6月14日(本館)

神戸市立博物館 コートールド美術館展 3月28日~6月21日

京都市京セラ美術館 特別展 京の国宝展-守り伝える日本のたから- 4月28日~6月21日

細見美術館 飄々表具-杉本博司の表具表現世界- 4月4日~6月21日

福田美術館 若冲誕生 ~葛藤の向こうがわ 3月20日~6月21日

あべのハルカス美術館  安野光雅展 4月29日~6月24日

あべのハルカス美術館 ムーミン展 7月4日~8月30日

九州国立博物館 開館15周年記念特別展 海幸山幸 7月21日~9月13日

サントリー美術館 知って楽しい日本美術 7月22日~9月22日

相国寺承天閣美術館 若冲と近世絵画 1期 8月2日~10月11日

国立国際美術館 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 7月7日~10月18日

中之島香雪美術館 企画展 上方界隈、絵師済々Ⅱ 9月5日~10月18日

泉屋博古館 瑞獣伝来-空想動物でめぐる東アジア三千年の旅- 9月12日~10月18日

出光美術館 江戸絵画の華 第1部 9月19日~11月3日

京都市京セラ美術館 奇才 江戸絵画の冒険者たち 9月12日~11月8日

相国寺承天閣美術館 若冲と近世絵画 2期 10月18日~12月20日

出光美術館 江戸絵画の華 第2部 11月7日~12月20日

大阪市立美術館 天平礼賛 歴史の中の古典美術 10月27日~12月13日

神戸市立博物館  ボストン美術館展 芸術×力 10月24日~1月17日

アーティゾン美術館 琳派と印象派 東西都市文化が生んだ芸術 11月14日~2021年1月24日

※青字は関西以外で開催分

大型の展覧会で注目しているのは、ボストン美術館展。日本美術の名品を持っていますので、期待しています。コートールド美術館展やロンドン・ナショナル・ギャラリー展は前評判もいいので夫婦で見に行くでしょう。

あと若冲関連も展覧会が多いので、高島屋(巡回)・福田美術館・相国寺承天閣美術館どれかに行けたら…

新しくできた福田美術館、リニューアルの京都市京セラ美術館には、一度足を運んでみたいと思います。

【展覧会感想】あべのハルカス美術館「カラヴァッジョ展」

【美術館HP】https://www.aham.jp/

【公式HP】 http://m-caravaggio.jp/

【会期】2/16(日)まで

展覧会の概観

2020年1発目はカラヴァッジョ展から。とても楽しみにしていました!

一昨年、夫婦でイタリア旅行にいったとき、るるぶのガイドブックにカラヴァッジョの作品巡りの特集がありました。その時にすごく惹かれてましたが、時間が足りなかった…現地では見られませんでした。

現地で実物を見るのが私の理想ですが、せっかく日本に来てくれるのだから見ない手はない!
しかし、最初の札幌展の時点で作品が届かないまま終了したり、不穏な感じでした。大阪展では「 ホロフェルネスの首を斬るユディト」「 瞑想するアッシジの聖フランチェスコ 」がイタリア側の手続きの問題で来ないことに…それでチラシのコピーが「赦したまえ。」か??夫と「さすがイタリア・クオリティ!」と皮肉を込めて言ってしまいました。
ともあれ、10点(?付の作品を含む)も作品が揃うのは貴重な機会です。

 大阪展のみ展示 

  《執筆する聖ヒエロニムス》

  《悲嘆に暮れるマグダラのマリア》

カラヴァッジョ周辺の作品も見応え充分でした。コラムヤマザキマリ先生のカラヴァッジョに扮したコメントやわかりやすいカラヴァッジョ周辺画家のキャプションが読みやすかったので、理解が進みました。他にもコラム等読み物が多めだったのですが、展示が40数点と多くなかったので、文字を追っていても辛くなかったです。

あと、イタリア全土に散らばる彼の作品の紹介パネル…写真撮りたかった…まだまだ見ていない作品が多いことよ!これはまたイタリア行かなあかんやつ!!

カラヴァッジョという画家について

彼の人生はイタリア全土を横断します。

若いときはミラノで修行、画業が認められローマで引っ張りだこ。でも素行が悪くてすぐ喧嘩したり、やっかみをかって訴えられたり…それでも庇護者がいたり、やはり天才的な画業は 常に評価されていたという印象です。

終いには乱闘で殺人を犯してしまい(過失致死?)ローマを逃げ出してしまいます。南へと向かい、ナポリでも他の画家に大きな影響を与えます。またナポリでも乱闘騒ぎを起こし、今度はカラヴァッジョが刺されるいう事態に。

その翌年、恩赦を請いにローマで向かう途中、熱病にかかり38歳で亡くなってしまうという壮絶人生でした。太く短いながら、残したものは大きかったのだな、と今回の展示では感じさせます。

特徴

それは生々しいほどの写実的表現・光と影(闇)のコントラスト。

これはもはや劇画です。鑑賞者を物語へグッと引き込む力があります。宗教画であれば、自分事として鑑賞者が引き込まれるように意図して描いているように思えます。ハルカス美術館の上席学芸員の方のコラムに、「聖女を描いていても、そのモデルは娼婦だったりする。聖と俗が表裏一体となって、そのはざ間で「生」を表現していた」というような文言があり、カラヴァッジョのおもしろさを感じました。

はっとするような写実表現の素地は、最初の方で展示されていた果物などの静物画を描いていた若い頃に鍛えられたのかな?と私は想像しています。

印象的な作品

《法悦のマグダラのマリア》

法悦(ほうえつ)とは「 仏の道を聞いて起こる、この上ない喜び。転じて一般に、うっとりするような喜び。エクスタシー。」とgoogleでは出てきますが、私は信仰心によってもたらされる最上級の喜び、それによって精神的に満たされた状態と解釈しています。この状態が宗教心があるのかないのか微妙な日本人にはわかりにくい、そしてのめりこみ方が新興宗教的で表情もちょっと怖いなと正直思ってしまいました。 見てるうちに性的表現とも感じてしまったりして、余計に怖かったり…違和感が拭い去れません。

「何かが違う?? この感じを言語化するとしたら…」

それは出産直後の自分の姿ではないかと。

まあ自分が約半年前に出産したばかりと言うのもあるのですが。 脱力したマグダラのマリアと十数時間の陣痛に耐えズタボロになった自分の身体を重ねました。生まれたてのわが子を胸に抱いたとき、自然と涙があふれてきました。 彼女と同じ、精神的にはこの上ない喜びと安堵に満たされていました。それが「生きている」実感、「生きる」ということでは? 自分の勝手な解釈ですが、そんな姿に感じられたのです。

最後に

彼は人生も作品も、光と闇、聖と俗を行き来しながら、「生」を表現し続けた画家だと思います。それが今回の私の個人解釈につながりました。それだけでも行ってよかったと思います。

今回、画家についての「評伝」が面白いなと感じました。会場にもタペストリーでその文言の一部が展示されていました。カラヴァッジョはいろんな悪評がありますが、画業が順調なことへの妬みから書かれている部分も多いようです。一方で率直に評価されていたり。書く人物の立ち位置によって評価も変わってくるところが興味をひきますね。

あとはもう「イタリアに行きたい!!!」 これだけです。

自己紹介

美術との出会い

もともと小学生くらいから歴史が好きで、大学でも歴史を学びたいと奈良にやってきました。その頃は考古学がやりたかったというのもあります。

大学の授業で美術史の概論を受け、興福寺などの課外授業で仏像を見に行ったりするうちに、「美術作品を研究するのって面白そう!!」と考えるようになりました。先生も「授業受けるくらいなら、実物見に行ってた方が良い。」とか「無理しないで」と言う人で、ユルそうで優しそうだったというのもあります。(実際は思ってるほど優しくはなかった…)

元は考古学志望で発掘現場のアルバイトも経験しましたが、出てくる遺物に正直私はテンションが上がらなかったです。「美」をどう定義するかにも拠りますが、「美しい」作品を見て、いろいろ考察してみたいと思いました。指導教授が作品のコンテキスト(背景)を分析するのが主な手法だったのでした。それに影響されて、今でも作品の技法よりその作品の注文主についてや、それが生み出された時代背景に興味があります。

そんなこんなで美術史ゼミに所属し、学芸員になりたかった私は大学院まで進学しました。大学院1回の時が勉強する意欲に燃えていて、一番展覧会や寺社に行けていた時代だと思います。ただ卒業論文も修士論文もひどい出来で、研究の道は自然と考えなくなりました。

最低限の修士論文で修了、なんとか就職し、転職し、忙しい日々に突入。それでも時間を見つけては展覧会にも足を運んできました。

現在は結婚して専業主婦となり、昨年は子どもも生まれました。 昨年はさすがに自分の体調や子ども第一で、思うように展覧会にも行けなくなりました。そんな中でも産後初めて展覧会に行ったときは、自分を取り戻すことができたように思います。

Twitterで展覧会の感想を流していたのですが、やはり文字数に制限があると思っていることの半分も表現できていません… なのでブログを開設し記録していくことにした次第です。

好きなジャンル 

  1. 近世絵画
  2. 仏教美術
  3. アルフォンス・ミュシャ
  4. イタリア・ルネサンスの美術

1.近世絵画

学生のときの研究対象がルーツになっています。

卒業論文では若冲の「動植綵絵」、修士論文では狩野山雪筆「雪汀水禽図屏風」について研究しました。そこから狩野派など安土桃山~江戸初期の屏風襖から、若冲以外の『奇想の系譜』の画家たち等、近世絵画全般は今も大好きです。

2.仏教美術

指導教授がその分野を専門としていて、見る機会が多かったのも理由としてあります。

お寺で仏像を拝観するのもその一つ。奈良は由緒あるお寺が多いので、仏像を楽しむには適した場所です。お堂でみる仏像は博物館で見るよりも本来の威厳をまとっているように感じます。そこから人々の信仰・祈りの場面を知りたいと思いながら拝観しています。

3.アルフォンス・ミュシャ & 4.イタリア・ルネサンスの美術

他の西洋美術や現代美術ももちろん見に行きます。西洋美術で一番好きなのはミュシャです。あと、新婚旅行でイタリアに行ってから、ルネサンス期の作品にも興味がわいてきました。本物の威力というのはすさまじいです。

はじめに 

このブログは主に、私ごじょが行った展覧会や神社仏閣の拝観についてレポートしたり、情報発信をしていく予定です。

それ以外にも美術に関係することや住んでいる奈良のことについても書いていきたいと思っています。

自分のための備忘録としての色が強いですが、読んでくださる方が少しでも「行ってみたい」「楽しそう」と思っていただけるような内容にしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ごじょ