ごあいさつ
明けましておめでとうございます。
さて、今年の目標などの前に、昨年見てきた展覧会の総括をしたいと思います。昨年末、Twitterの方では #2020年の展覧会トップ3 というタグで既に発表しましたが、記事にするには年内に間に合わず…この記事ではベスト3を選んだ理由、おまけで4位・5位の発表も含めて記していこうと思います。
第1位 「飄々表具」細見美術館
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京都市京セラ美術館で杉本博司「瑠璃の浄土」の展覧会が開催されていた同時期にやっていた展覧会です。「瑠璃の浄土」も同じ日に見に行ったのですが、宗教的な空間というのがどうもしっくりこなくて、その直後に見たのでこちらの展示が健やかで、楽しく見えたのかもしれません。
杉本博司の存在を知ったのは学生時代の頃。指導教授から「今最も稼いでいる現代美術のアーティスト」と教えてもらいました。それで見に行ったのが国立国際美術館での「歴史の歴史」展です。彼が収集した文化財を扱いながら現代美術として展示をするというのが非常に不思議な感じがしたものです。そこから注目しているアーティストになりました。
今回は、普段、脇役である表具を主役にした展覧会。それだけでも面白そうなのに、杉本博司の審美眼×発想が爆発していて、見ていてワクワクする展示でした。
中身の作品のチョイスも様々なジャンルがあり、表具は控えめに作品を支えるというよりは、違う面白さを増幅させているように感じました。骨董などの中身とそれに合わせた軸、そして同じく骨董や異素材の飾り物の組み合わせを一つ一つ楽しみながら見て回りました。本当に、彼は現代の数寄者と思えてきます。
この展覧会はこちらの書籍がもとになっています。興味がある方は手に入れてみてはどうでしょうか?細見美術館のミュージアムショップでも人気で売り切れたりすることもあるそうです。
第2位 「皇室の名宝」京都国立博物館
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宮内庁三の丸尚蔵館の所蔵品、その中でも名品を京都に持ってきてくださった展覧会です。
行きたいと思っていながらなかなか行けなかった宮内庁三の丸尚蔵館、こんなありがたい機会は逃すわけありません。特に若冲の動植綵絵、旭日鳳凰図がお目見えとあってとても嬉しかったです。(結局、後期展示の旭日鳳凰図は見られずに終わってしまいました。今後リベンジしたいです!)
そのほかの近世絵画がとにかくビッグネームの名品揃いで、前期・後期でほぼ入れ替えとなるラインナップ!近世絵画のコーナーは何往復もしました。絵巻や書など含め、全体的にテンションが上がりっぱなしの鑑賞となりました。
第3位 「カラヴァッジョ」あべのハルカス美術館(巡回)
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関西には巡回で昨年末から今年2月にかけて開催されていました。
数年前、イタリア旅行に行ったときガイドブックにカラヴァッジョの絵画が見られる教会など掲載されていたのですが、時間の関係でそこまで回り切れず、あとから見てみたいという気持ちが強くなってきました。そこにこの展覧会、しかも日本初公開が結構あったので、とても楽しみでした。
当初、チラシのメインヴィジュアルだった「ホロフェルネスの首を斬るユディト」の作品が来ないとなった時には、特に驚きませんでした。「ああ、イタリアならやりそう…」そう思ってしましたね。
カラヴァッジョの作品はもとより、その波乱万丈の人生も面白く、展示室内のヤマザキマリ先生の描くカラヴァッジョと解説を読んでいくのも楽しかったです。あと「リュート弾き」の作品の前に、実際の果物やモノを絵と同じように配置して見せる工夫もありました。「ユディト」の代わりにメインヴィジュアルになった「法悦のマグダラのマリア」はその表情など得も言われぬ作品で、見れば見るほど自分の中でいろいろな解釈が生まれそうな気がしました。(最終的には記事に書いた通りです。)
ますますカラヴァッジョに興味がそそられた展覧会でした。
今春は「キリストの埋葬」が日本にやってきます。(国立新美術館「キリストの埋葬」展)まだまだカラヴァッジョの熱は冷めない感じですが、関西に巡回しないのが非常に残念です。
第4位 「毘沙門天」展 奈良国立博物館
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仏像もよく展覧会やお寺に見に行きますが、四天王像は割とよく見る仏様です。その中でも多聞天、特に独尊として祀られる「毘沙門天」は人気がありますが、いまいちよく知らない仏様だったので基礎的な部分からとても興味深く拝見しました。バラエティ豊かな毘沙門天とその眷属たちを一堂に見ることができ、発見の多い展覧会でした。特に、ウィッシュポーズの尼藍婆、毘藍婆が可愛らしくて、見た目にもインパクトありでした。
コロナの脅威が迫りつつある時期で、展覧会途中で休館、そして終了となってしまったのがとても残念でした。
第5位 「瑞獣伝来」展 泉屋博古館
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龍・虎・鳳凰という瑞獣にスポットを当てた展覧会でした。
おめでたい想像上の生き物を描く、これこそ作家の腕の見せ所ではないかと私は考えています。それ故に受け取り方や捉え方に変遷があったり、絵画から工芸品までとても面白い題材で、楽しみにしていた展覧会の一つです。
期待を裏切らないラインナップでしたが、難点を挙げるとすれば作品数がそんなに無かったことです。企画展示室の広さからいって仕方のないことだと思いますが、もっと見たかった!というのが正直なところ。それくらい面白い展示でした。それでも、ついでに中国青銅器をたくさん見たので満足度は100%になりました。
あと、滅多に買わない展覧会図録を買った展覧会でもあります。瑞獣の変遷についてわかりやすくまとめられていると思います。まだしっかり読めていないので、これからゆっくり楽しみたいと思います。
以上が昨年2020年の展覧会トップ5です。いかがでしたでしょうか?
終わりに
昨年は数えてみたら展覧会には17件、お寺の仏像拝観は2件行っていました。思っているよりも行くことができていて、ありがたい限りです。快く送り出してくれる家族にも感謝したいと思います。
今後の見通しが立たない状況にありますが、今年も無事に展覧会が開くことを願っています。そして自分自身も健康に気を付けて、美術館・博物館に足を運べるようにしたいですね。
まずは昨年の記録を地道に記事に挙げていくことから始めたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
